メインコンテンツまでスキップ

ファイルの互換性

概要

Next Design のファイルは保持するデータに対してバージョンを持っています。
ファイルが持つファイル単位のデータのバージョンのことを、ここではスキーマバージョンと呼びます。

Next Designは各バージョンごとに対応するスキーマバージョンを持っており、対応するスキーマバージョンのファイルを取り扱うことができます。
ただし、Next Design には、ファイル互換性があるため、対応するスキーマバージョン以外のバージョンのファイルであっても、一部取り扱うことができます。対応外のバージョンのファイルを開く場合の動作仕様は、次の通りです。

備考
  • ファイルの保存形式 (.iproj/.imdl/.iprof/.iprot/.nproj/.nmdl/.nprof/.nprot) によるスキーマバージョンの違いはありません。

対応外のバージョンのファイルを開く場合の動作仕様

古いスキーマバージョンのファイルを開く場合

Next Design では、古いスキーマバージョンのファイルを開くことができます。 そのため、Next Design のバージョンアップ直後など、古いスキーマバージョンのファイルを、新しいバージョンの Next Design で開くことができます。

注意
  • ファイルの保存時にファイルのスキーマバージョンが Next Design の対応するスキーマバージョンで更新されます。新しいバージョンの Next Design でファイルを更新した後に、古いバージョンの Next Design では、開けなくなることがあることにご注意ください。

新しいスキーマバージョンのファイルを開く場合

Next Design では、同一メジャーバージョン内の場合に限り、新しいスキーマバージョンのファイルを開くことができます。 そのため、大規模開発の現場で Next Design の利用バージョンが多少異なっていても、別のチームが作成したファイルを受け入れたりすることができます。

メジャーバージョンが新しいファイルを開く場合
Next Design では、メジャーバージョンが新しいスキーマバージョンのファイルを開くことができません。
次のような通知ダイアログが表示されるので、ダイアログに表示されたスキーマバージョンに対応した Next Design にアップデートしてください。

プロジェクトファイルが開けないダイアログ

マイナーバージョンが新しいファイルを開く場合
Next Design では、マイナーバージョンが新しいスキーマバージョンのファイルを開くことができます。
ただし、バージョンアップに伴って追加された属性名のデータが失われる点にご注意ください。

警告_データが失われる

旧バージョンの Next Design でマイナーバージョンが新しいスキーマバージョンのファイルを開いた場合の例

スキーマバージョンが 11.1 のファイルを、V2.0 の Next Design で開く場合、こちらの表に記載の通り、スキーマバージョン 11.1 で追加された ModelIds, RelationshipClassIds の属性がファイルから失われます。その結果、「確認対象のモデルの指定情報」と「確認対象のトレース線の指定情報」が永続的に失われます。

Next Design の対応スキーマバージョン

Next Designスキーマバージョン
V1.19.0
V2.011.0
V3.011.1

変更履歴(スキーマバージョン)

スキーマバージョン変更点概要属性名パス(Json形式)
9.0---
11.0---
11.1[追加]
確認対象のモデルの指定情報
(トレース設定情報)
ModelIdsProject/Settings/Trace/TraceTreeSettings/Targets
[追加]
確認対象のトレース線の指定情報
(トレース設定情報)
RelationshipClassIdsProject/Settings/Trace/TraceTreeSettings/Targets