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フィールド型選定時の留意点

フィールドの型は途中で変更できないため、予め入力値のバリエーションを踏まえた上で型を選定する必要があります。

例えば、文字列型のフィールドを定義して値を入力しはじめた後に、整数型やリッチテキスト型に変更したい場合、
新たに別のフィールドを定義したうえで、入力済みのデータを移行させるための作業やエクステンション開発が発生します。
フィールドを追加する時は、以下の表を参考に、既存成果の内容に合わせて型を決定してください。
そのうえで、実際の設計情報をサンプリングしてモデル化し、メタモデルの妥当性を検証することをおすすめします。

フィールド型ごとの使いどころと留意点

フィールド型使いどころ留意点
文字列型汎用性が高く、改行を含む長いテキストも扱えます。入力形式が自由である反面、入力情報が形式化されないデメリットがあります。
なお、入力情報の形式チェックをエクステンションで実現することは可能です。
整数数量や回数、その上限値・下限値などを扱えます。数値の単位が一意に定められていない場合、単位を表現する別フィールドを併用する方法や、文字列型を使用して数値と単位を合わせて入力する方法をご検討ください。
値不定の状態を扱えません。初期値が未設定の場合、初期値はゼロになります。例えば、負の整数 "-1" を不定と意味づけて初期値に設定することは可能です。
実数計算された設計値やその閾値などを扱えます。整数と同様
真偽値ON/OFFや有効/無効など、二値で表現できる情報を扱えます。値不定の状態を扱えません。
不定を加えた三値を表現するには、列挙型の使用をご検討ください。
ドキュメント出力すると、"True"/"False" と表記されます。その表記を "あり" / "なし" のようにしたい場合は、列挙型の使用や、エクステンションによる書き換えをご検討ください。
リッチテキストOffice文書中の図や表、外観や意匠の画像などを設計情報と共に一元管理できます。図中の要素などをトレーサビリティ管理の対象にできません。
詳しくは 「リッチテキストの使いどころ」をご参照ください。
列挙型数値に対する単位系や対象ドメインで普遍の選択肢などを定義できます。選択肢はメタモデルで定義されるため、設計時に変更できません。