ダイアグラムビューを定義
概要
プロファイルでは、モデルの構造をメタモデルとして定義すると共に、モデルの表現形式をビューとして定義できます。 ダイアグラムビューの定義では、モデルの表現形式として次の事項を定義します。
- エンティティの形状(シェイプ)
- エンティティ間の関連線(コネクタ)
以下では、[ユースケースモデル] を UML のユースケース図形式で編集できるダイアグラムビューを、次の手順で定義してみましょう。
- メタモデルで定義した [ユースケースモデル] にビューを追加
- メタモデルで定義した [アクター] と [ユースケース] のエンティティごとにシェイプを追加
- メタモデルで定義した [アクター] と [ユースケース] 間の参照関連に対するコネクタを追加
定義するダイアグラムビューのイメージ
1. モデルにビューを追加
モデル編集画面に切り替え
ビュー定義はモデリングに利用するモデル編集画面で行います。 まずは、ナビゲータ上部のセレクタから [モデルナビゲータ] を選択してモデル編集画面に切り替えます。
ビュー定義対象のユースケースモデルを追加
ビュー定義を開始するには、モデルナビゲータでビュー定義対象のモデルを１つ追加しておく必要があります。以下の手順でビュー定義対象のユースケースモデルを追加します。
- モデルナビゲータの先頭に表示されている [プロファイル定義サンプル] を右クリックし、 コンテキストメニューから [モデルの追加] > [要求モデル] をクリックして、 プロジェクト直下に [要求モデル] を追加します。
- 追加された [要求モデル] を右クリックし、 コンテキストメニューから [モデルの追加] > [ユースケースモデル] をクリックして、 ビュー定義対象のユースケースモデルを追加します。
- これにより、ビュー定義を開始するために必要な [要求モデル] > [ユースケースモデル] を追加できました。
ユースケースモデルにERダイアグラムビューを追加
[ユースケースモデル] をユースケース図形式で編集できるようにするには、 次の手順で [ユースケースモデル] のビューに ER ダイアグラムを追加します。
- [モデルナビゲータ] で [ユースケースモデル] を選択します。
- リボンから [プロファイル] > [ビュー定義] > [新しいビュー] をクリックして、ダイアグラムの [ER] をクリックすると、 [新しいダイアグラム] ダイアログが表示されます。
- 表示名に [ユースケース図] と入力して [OK] ボタンを押下すると、エディタ編集領域右上にビューの選択肢が追加されます。
2. エンティティごとにシェイプを追加
追加したダイアグラムビューにモデルを追加できるようにするには、ビューにシェイプを追加して、 メタモデルに定義されているエンティティを割り当てます。
ここでは、ビューに [アクター] と [ユースケース] を追加できるように、次のシェイプを追加してエンティティを割り当てる手順を説明します。
| シェイプの種類 | エンティティ | 図形 |
|---|---|---|
| [ラベル付き] シェイプ | [アクター] | UML/SysML図形 > アクター |
| [タイトル付き] シェイプ | [ユースケース] | UML/SysML図形 > ユースケース |
- リボンから [プロファイル] > [ダイアグラム] > [シェイプ] をクリックして、追加するシェイプの種類をクリックします。
- [新しいシェイプ] ダイアログの [対象フィールド] で割り当てるエンティティを選択します。
- 続けて、ダイアログで次の項目を設定します。
- [スタイル] の [図形] でシェイプの形状を選択します。
- [テキスト] の [タイトル] や [ボディ] でシェイプに表示するフィールドと [文字揃え] の種類を選択します。
- ダイアログの [OK] ボタンを押下すると、ツールボックスに該当アイコンが追加され、ビューに追加できるようになります。
3. エンティティ間の参照関連に対するコネクタを追加
ERダイアグラムビュー上のモデル構成要素を関連線で結べるようにするためには、ビューにコネクタを追加して、 メタモデルに定義されている関連を割り当てます。
ここでは、メタモデルで関連付けた [アクター] と [ユースケース] の参照関連に相当する関連線を ER ダイアグラムビュー上で結べるようにする手順を説明します。
- ERダイアグラムビュー上に [アクター] と [ユースケース] を追加します。
- [アクター] と [ユースケース] を選択するために、 ctrl キーを押下しながらクリックします。
- リボンから [プロファイル] > [ダイアグラム] > [コネクタ] 下部の [▼] を クリックして、[既存の関連にコネクタを追加] をクリックします。
- [新しいコネクタシェイプ] ダイアログの [関連クラス] で、割り当てる関連として [アクターからユースケースへの参照] を選択して、 [OK] ボタンを押下します。
- コネクタを追加したことで、ダイアグラム上でそれらのエンティティを関連付けできるようになります。
- コネクタはメタモデルで定義した関連ごとに定義する必要があります。