最新のパッケージへの移行
旧パッケージ(UML/SysML Sample)のバージョン V1.1(以下、V1.1)および現行パッケージの旧バージョンから最新バージョンのパッケージへ移行する方法について、次の順で説明します。
- パッケージ移行の準備をする
- 最新のパッケージへ移行する
パッケージ移行の準備をする
パッケージで提供しているプロファイルを改変してご利用されている場合、以下の事象が発生する場合があります。
- データ移行機能が実行されない
- 改変したプロファイルの情報が失われる
- パッケージが提供する機能の一部が動作しない
- 設定されている値がデフォルト値で更新される
パッケージ移行を始める前に、以下の内容を確認して該当する移行準備を実施してください。 V1.1 からの移行の場合は from V1.1 を、V2.0 からの移行の場合は from V2.0 を確認してください。
インポートした「モデリング」パッケージを削除している場合from V1.1
- 操作例
- 「表示名:モデリング、名前:Modeling」のパッケージを一度でも削除したことがある
- 再度同じ名前で追加しても、内部の管理情報が異なるため移行できません。
- 「表示名:モデリング、名前:Modeling」のパッケージを一度でも削除したことがある
- 発生する現象
- データ移行機能が実行されません。
- 対処方法
- サポート窓口までお問い合わせください。
インポートした 「モデリング」パッケージをプロファイルナビゲータ上で移動している場合from V1.1
- 操作例
- 「表示名:モデリング、名前:Modeling」のパッケージをルートパッケージ直下から移動している
- 「表示名:モデリング、名前:Modeling」のパッケージの名前を変更している
- 発生する現象
- データ移行機能が実行されません。
- 対処方法
- ルートパッケージ直下に「表示名:モデリング、名前:Modeling」のパッケージを追加してください。
ビュー定義(フォーム/シェイプなど)を変更している場合from V1.1
- 操作例
- シェイプの色を変更した
- ダイアグラムにシェイプ定義を追加した
- フォームで表示する既存フィールドを追加した
- 移行後に発生する現象
- UML/SysMLプロファイルで定義しているビュー定義を変更した場合、変更したビュー定義の情報が失われます。
- 対処方法
- 変更した情報が必要な場合は退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
ステレオタイプに属性を追加している場合from V1.1
- 移行後に発 生する現象
- ステレオタイプのクラスに属性を追加している場合、追加した属性の情報が失われます。
- 対処方法
- 追加した属性の情報が必要な場合は退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
なお、ステレオタイプ以外のクラスに属性を追加している場合はアップデートで情報が失われることはありません。
- 追加した属性の情報が必要な場合は退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
クラス、フィールド、列挙型の名前/表示名などの属性を変更している場合from V1.1
- 移行後に発生する現象
- UML/SysMLプロファイルで定義しているクラス、フィールド、列挙型の名前/表示名などの属性を変更していた場合、変更した情報が変更前の状態に戻ります。
- 対処方法
- 変更した名前/表示名などの属性の情報が必要な場合には退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
対象となる属性の詳細
- クラスの属性
- 表示名
- 名前
- 抽象クラス化か
- 継承元
- アイコン
- プロジェクト直下の配置を許可する
- モデルファイル分割を許可する
- フィールド
- モデルナビゲーターで表示する
- トレースページで表示する
- 差分比較時に差分を表示する
- 検索対象から除外する
- 置換対象か ら除外する
- 制約
- タグ付き値
- フィールドの属性
- 表示名
- フィールド名
- カテゴリ
- ファインダで表示する
- インスペクタで表示する
- 差分比較時に差分を表示する
- タグ付き値
- プリミティブ型フィールド固有の属性
- 初期値
- 検索対象から除外する
- 置換対象から除外する
- クラス型フィールド固有の属性
- データ数
- 構造化して保存する
- 列挙型の属性
- 表示名
- 列挙名
- 列挙の値
- 列挙の値の属性
- 表示名
- 名前
- アイコン
メタモデルを編集するためのクラス図を編集している場合from V1.1
- 操作例
- メタモデルを編集するためのクラス図にノートや独自のクラスを配置する。
- 移行後に発生する現象
- メタモデルを編集するためのクラス図に含まれるコメントやメタモデルの配置情報が失われ、UML/SysMLプロファイルのクラス図の初期状態に戻ります。
- 対処方法
- 編集した情報が必要な場合には退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
インポートした「UML/SysML」パッケージを削除している場合from V2.0
- 操作例
- 「表示名:UML/SysML、名前:UMLSysML」のパッケージを一度でも削除したことがある
- 再度同じ名前で追加しても、内部の管理情報が異なるため移行できません。
- 「表示名:UML/SysML、名前:UMLSysML」のパッケージを一度でも削除したことがある
- 発生する現象
- データ移行機能が実行されません。
- 対処方法
- サポート窓口までお問い合わせください。
インポートした「UML/SysML」パッケージをプロファイルナビゲータ上で移動している場合from V2.0
- 操作例
- 「表示名:UML/SysML、名前:UMLSysML」のパッケージをルートパッケージ直下から移動している
- 「表示名:UML/SysML、名前:UMLSysML」のパッケージの名前を変更している
- 発生する現象
- データ移行機能が実行されません。
- 対処方法
- ルートパッケージ直下に「表示名:モデリング、名前:UML/SysML」のパッケージを追加してください。
移行後のパッケージで追加されるクラスやフィールドと同名の定義を追加している場合from V1.1from V2.0
- 移行後に発生する現象
- パッケージが提 供する機能の一部が動作しないことがあります。
- 対処方法
- from V1.1 の移行準備も確認してください。該当する場合はプロファイルをインポートする前後に対処方法を実施してください。
- 最新のパッケージへ移行後、パッケージに含まれるプロファイルを次の手順でインポートしてください。
移行後のパッケージで追加されるタグ付き値と同名の定義を追加している場合from V1.1from V2.0
- 移行後に発生する現象
- 追加されるタグ付き値と同名のタグ付き値の値がTrueで上書きされます。
- 対処方法
- 設定されている値の退避をしていただき、アップデート後に手動での復元を行ってください。
クラス、フィールドを削除している場合from V1.1from V2.0
- 移行後に発生する現象
- クラス、フィールドを削除している[^1]場合、 パッケージが提供する機能の一部が動作しないことがあります。
- 対処方法
- from V1.1 の移行準備も確認してください。該当する場合はプロファイルをインポートする前後に対処方法を実施してください。
- 最新のパッケージへ移行後、パッケージに含まれるプロファイルを次の手順でインポートしてください。
[^1] 削除したパッケージやクラス、フィールドを同名で再度追加しても、別のパッケージやクラス、フィールドと扱われるため、本現象が発生します。
移行後のパッケージで追加されるビュー定義と同名の定義を追加している場合from V1.1from V2.0
- 移行後に発生する現象
- 同名のビュー定義が追加され、見分けがつきにくくなります。
- 対処方法
- ビュー定義の名前を変更してください。
移行後のパッケージで追加されたビュー定義の名前を変更すると、パッケージが提供する機能の一部が動作しない可能性があるのでご注意ください。
- ビュー定義の名前を変更してください。
最新のパッケージへ移行する
旧パッケージおよび旧バージョンのパッケージからの移行は、最新パッケージが提供するアップデート機能を使用します。
- 移行に伴い一部のデータが再構成されます。事前にファイルのバックアップをとってください。
アップデート機能を使用するには、以下の手順で行います。
- 旧パッケージまたは旧バージョンのパッケージのプロファイルがインポートされたプロジェクトを開きます。
- [最新形式へデータを移行] ダイアログが表示されます。ダイアログの [はい] ボタンを押下します。
- アップデートに成功後、プロジェクトを上書き保存し、再度開き直すことで本パッケージの機能が利用できます。
- パッケージ移行の準備をする でいずれかの対処方法を実施している場合は、復元作業を行ってください。
- アップデートの実行には、以下の前提条件を満たしている必要があります。
- ライセンスの種類が、プロファイル編集が許可されているライセンスであること
- Subversion連携を行っている場合、全てのファイルの編集権限を取得していること
- アップデートは、リボンから [UML] > [データ] > [最新形式へデータを移行] ボタンを押下することでも実行可能です。
- 旧パッケージまたは旧バージョンのパッケージの利用を継続したい方向けに、プロジェクトを開いた際に [最新形式へデータを移行] ダイアログを表示しないよう設定することが可能です。
- リボンから [UML] > [データ] > [開くたびに移行を確認する] チェックボックスのチェックを外すことで、[最新形式へデータを移 行] ダイアログを非表示にできます。
- リボンから [UML] > [データ] > [開くたびに移行を確認する] チェックボックスのチェックを外すことで、[最新形式へデータを移 行] ダイアログを非表示にできます。